The Body Navigation
40歳までの体は天からの贈り物、それ以降は自分の責任です。
男女問わず40代くらいから急に増える腰や膝の不調。生涯歩ける下半身をつくることは健康増進に役立つだけでなく、日常での美しい立ち居振る舞いや身のこなしをつくります。ナウシカでは、将来の寝たきり予防と「座る・立つ・歩く・たたずむ」など美しい所作をつくる観点から下半身へのアプローチを念入りに行っています。
40代から気をつけたいたった2つのこと
1. 急激な体重増加
まずは体重が増えないようにすること。膝への負担は歩行時には体重の約5倍、階段を降りるときには約8倍の負荷がかかります。適正体重を維持すると同時に下半身の筋肉量を増やし筋力アップを図ることが美容と健康に不可欠です。とくにお腹周りに脂肪が多いと足さきから心臓に戻る血液がここで遮断され、戻れなくなった血液と心臓から送られてくる血液が下半身に溜まりやすくなります。血液の循環が滞る状態が続くと、脚が太くなる、下肢静脈瘤ができる、血栓ができるなどの悪影響が出ます。
2. 姿勢
姿勢は容姿や印象を大きく左右します。長年にわたり間違った姿勢や体の使い方を続けていると骨格が歪み、腰痛、膝痛、股関節痛、尿もれなど様々な不調が出てきます。もっとも注意したいのが頭が前に出る姿勢。正しい歩き方ができないためO脚やお尻の下垂など見た目の印象にかなり影響します。
40歳を過ぎたら取り組むべき4つのポイント
1. 本来の骨格にもどす
体重が多くないにも関わらず実年齢以上に見えたり、膝や腰などが痛くなるのは正しい立ち方と歩き方を知らないから。ピラティスは頭の位置と重心を意識した正しい立ち方から学び、体勢を変えても重心や頭、骨盤の位置などを常に意識しながら動いていきます。ピラティス専用マシンを使ったレッスンでは体をサポートしたりアシストされながら動くことで、お尻や内ももを使った正しい歩き方などを自然と体が学んでいきます。
2. 筋肉を鍛える
一般的に筋肉量は20代にピークを迎え、その後は加齢により減少します。減少の主な要因は運動不足。「使わない筋肉は現状維持ではなく、衰える」と心得ましょう。ピラティスは全身を満遍なく正しく動かすことで正しい骨格(姿勢)を形成し維持します。
下半身の中で特に鍛えたいのは、内転筋、大腿四頭筋、骨盤底筋、臀筋。上半身では腹筋と背筋。ピラティスには500を超えるエクササイズがあり、偏りなく必要な筋肉を鍛えることができます。
3. 軟骨を守る
歩く、立つ、座るといった動作がスムーズに行えるのは関節部分に「軟骨」があるから。軟骨は動作時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たします。関節に痛みが出る主な原因は、軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかったり、周囲の組織を挟んだりするから。関節痛は「痛みがあると動くのがおっくうになる、動かないことで筋肉が減る」といった悪循環の元。こうなる前に、動けるうちからの運動習慣が重要になります。
4. 血流を促す
体重の減量や姿勢の改善、適度な運動のほかに「体の柔軟性」を高め、血流を促すことが重要です。とくに下腹部がぽっこりしている人の下半身は血液やリンパの流れが滞りがちです。それを解消するためには、減量のほかに、股関節まわりと足関節(足首)のストレッチや背骨の可動域を高めることが重要になります。