幸せの第一条件は健康
ナウシカピラティス代表の申景植です。
この “ Letters from the Founder ” では、私自身の言葉で、ピラティスやナウシカピラティスの世界をご案内します。
初回は、ナウシカピラティスの根底にある私の信条についてお話します。
私が健康運動指導を生業にする上で、大きく影響を受けた考え方の一つが、小説家「武者小路実篤」の言葉です。
『人生にとって健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである。』
著書「人生論」に出てくるこの言葉を見た瞬間、自分の仕事の意義がすべて言語化されたと感じました。
たしかに健康になることが人生の目的ではありません。しかし、人の幸せを左右する大きな力を持っていることは疑いようもない事実です。人が幸せであるために、肉体的・精神的な健康が必要です。だから運動には価値があるのです。
以来、「人生の目的は幸せになること。幸せの第一条件は健康であること。」を自身の信条とし、ナウシカピラティスの根幹となっています。
ただ、「健康」とは必ずしも体の強さや丈夫さを意味するものではないと思っています。いわゆる蒲柳の質のままで健康な人もいます。強い人は強いまま、弱い人は弱いままで健康に生きることができるはず。そう思うのです。
その鍵となるのが、「元気」であるかどうか。元気とは健康と同じ意味も持ちますが、「心身の活動の源となる力」と言えます。とくに今の時代は高ストレス社会と言われるからこそ、自分の資質の強弱に柔順な生活態度をとることが大切になってきます。
もし、あなたが今日元気なら、あなたのことを想う人は安心し、幸せな気持ちになるでしょう。そして、あなたが想う大切な人が元気でいるのなら、今のあなたもきっと幸せな気持ちになるはずです。「元気でいてくれるだけでいい」は本当です。
からだ健やかに。こころ晴れやかに。世の中には元気でいてほしい人が、たくさんいます。
だから私は、心と体にアプローチするピラティスを選んだのです。